2017年3月20日月曜日

「茅野のCMつくっちゃおう!」映像公開

\ちのであそぼう 映像公開/

ごっこ遊びをご一緒に「茅野のCMつくっちゃおう!」で制作したCM映像を、茅野市民館ウェブサイトで公開しました!


かかわった皆さんや、市民館にふらりと訪れた皆さんのチャーミングな姿、生き生きとした一瞬一瞬と、ふしぎなアートが出会うような、すてきな映像です。茅野市民館はこんなふうに「ちの」で遊んでいます!

それぞれの画像をクリックすると見られます。

[CM映像]
◎シャボン玉編 1
 おおきなシャボン玉がゆらゆらと。
◎シャボン玉編 2
 老若男女、みんな無邪気!
◎シャボン玉編 3
 得体のしれないものがたくさん生まれ、たゆたう。不思議な美しさ。
◎フラッシュモブ編
 茅野の冬、街と劇場。

=======

[メイキング映像]
◎メイキング映像 1
 11/12
 作戦会議、シャボン玉撮影@ロビー
◎メイキング映像 2
 11/13
 ロケハン、シャボン玉活動@中庭
 11/19
 フラッシュモブ練習@アトリエ
 11/20
 シャボン玉撮影@中庭
◎メイキング映像 3
 1/13
 フラッシュモブ練習@アトリエ
 1/14,15
 フラッシュモブ撮影@市内各所、マルチホール 

=====

ごっこ遊びをご一緒に
「茅野のCMつくっちゃおう!」
遊び案内人:高橋淳(じゅんじゅんSCIENCE)
アシスタント:久井麻世(じゅんじゅんSCIENCE)
撮影・編集:高地寛(映像制作 独楽)
音楽:山中透(音楽家)

2017年3月19日日曜日

「おでかけ隊」@平安堂諏訪店

「おでかけ隊」@平安堂諏訪店
2017年3月19日(日)平安堂諏訪店
メンバー:五味、木元、武田、坂井、両角

これまで、遊び案内人の柏木陽さん(演劇家)と一緒に、茅野市の0123広場(こども館)、やまびこ園(発達支援センター)におでかけして、劇場の楽しさをお届けしてきた「おでかけ隊」。そんな遊び伝道師のたまごの皆さんが、諏訪の書店、平安堂さんからお誘いを受け、師匠の柏木さん抜きで、初めてのおでかけです!


初めての場所で、自分たちだけの、どきどきの初舞台。10組くらいの親子と大人たちがちらほらおり、満員御礼。店の一角ですがぎゅっと詰まったようなスペースで、最初からリラックスしたよい雰囲気で、こどもたちもぎゅーっと引き込まれていて、大人も楽しんで、大成功!

平安堂諏訪店の入口には、大きなポスター!
柏木さんから伝授された5つの心得を復唱するメンバーの皆さん。
店内の一角、こちらが初舞台です。
みなさんこんにちは。茅野市民館からやってきました、おでかけ隊です!
まずは、大人もほぐれる手遊び。









そして劇的絵本の読み聞かせ。「一緒に絵本をやってみましょう」。
後ろの人にもアピール。
でました新作!はっきよい!
「がんばれー!」と小さな声援も飛び、大盛況!
12:00。終了ですが「まだ見たい?」とアンコール。絵本売り場で仕入れたしりとり絵本でフィニッシュ!











====振り返り====

「施設とかと違って敷居が低いのか、通りがかりでなんだろう?ってみられる。面白そうだと思って寄ってくるから、観る人が最初から開いていてくれてる感じがした」
「こどもたちの年齢層に幅はあったけれど、小さい子もずっと集中力が続いていた」
「初めての場所で緊張はしないけど浮わつく感じがあった。でも、柏木さんが五味さんに伝授してくれた心得を復唱したら、なんだかぎゅっとした感じ」
「みんなを見る。遠くを、全体を見る。初めて意識したかもしれない」
「柏木さんがいなくてもこうしてできて、なんだか自信がついたね」
「柏木さんいなくても大丈夫?でも師匠からの教えがあり、積み重ねがあるから」
「今まで柏木さんがいたからちょっと気を抜いていられるとこもあったけど、本と本の転換の部分とかも、自分たちなりにできるようにしたい」
「体感型。一緒に楽しむ第一歩をお届けするのがおでかけ隊だね」

==========

これまで4年間の柏木さんのワークで、遊ぶ=つくる体験をしてきた皆さん。その場の関係性を感じながら、楽しみ、演じる感覚が培われているようです。そんな演劇の第一歩を、地域の皆さんに手渡していく始まりです。


2017年3月18日土曜日

「おでかけ隊」が平安堂諏訪店にやってくる!

\おでかけ隊、デビュー/
3/19(日)11:30~平安堂諏訪店
「劇的読み聞かせ」!!

今年度「ごっこ遊びをご一緒に」から生まれた「おでかけ隊」。これまで、遊び案内人の柏木陽さん(演劇家)と一緒に、茅野市の0123広場(こども館)、やまびこ園(発達支援センター)におでかけして、劇場の楽しさをお届けしてきました。そんな遊び伝道師のたまごの皆さんが、平安堂諏訪店からのお誘いを受け、師匠の柏木さん抜きで、初めてのおでかけです!

3月19日(日)11:30から平安堂諏訪店にて。参加をご希望の方は同店で受付中です。応援、よろしくお願いいたします!!

 飛び跳ねたり、声を出したり、絵本の世界から飛び出して遊んじゃおう!

 3/18の準備会では、新作の準備。
どんな反応になるのでしょう。ドキドキ。














茅野市民館から「おでかけ隊」登場!
「劇的読み聞かせ」

日時:2017年3月19日(日)11:30~
会場:平安堂諏訪店
料金:無料
定員:15組 ※鑑賞希望の方はお申込みください
申込先:平安堂諏訪店(諏訪市四賀2326-1)
TEL:0266-53-4545

主催:平安堂諏訪店、茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造

=====

2016年度主催事業「ごっこ遊びをご一緒に」
http://www.chinoshiminkan.jp/ccc/2016/gokko.html

2017年3月8日水曜日

「みんなの活動発表会」事業提案 報告[その3]

「みんなの活動発表会」事業提案 報告[その3]
2017年3月8日(水)19:00 茅野市民館 マルチホール
遊び案内人:柏木陽(NPO法人演劇百貨店代表/演劇家)
出演:「ごっこ遊びをご一緒に」に参加した皆さん

茅野市民館グランドオープン前、2005年4月に開催した市民参加型プレイベント「一緒に舞台初仕込み」を映像で紹介。



地域?障がい?アート?「とくとくトーク」

とくとくトークの報告は、茅野市民館の辻野隆之ディレクターと柏木さんとの「とくとくトーク」vol.3。


柏木「大澤寅雄さんを招き「地域とアート」、久保田翠さんを招き「障がいとアート」という切り口で、参加者の皆さんからもたくさん意見を言っていただく形でトークセッションをやってきました。大澤さんとの話を受け、茅野市という55,000人の街の公共の劇場ではどんな役割があって、どんなことをしていけばいいのか、という問いについてどう考えているか。もうひとつ、久保田さんとの話を受け、障がいを持つ人も持たない人も、どんな人でもが集い、何か活動を行なっていく場として、果たして劇場は機能するかということを、辻野さんにうかがいたいと思っていました。」
辻野「今、12年前の映像を見ていただいたが、市民館の ミッションが〈芸術から産業まですべての生活にかかわり地域の文化創造に関与していく〉という今までにない劇場の価値観だった。鑑賞だけでなく、地域文化 の創造、それはすごい、と。劇場でどういう遊びの可能性があるか、真剣に遊ぶことを考えようかな…という、当時の自分のミッションとちょうど重なった。地域にとってどういう可能性があるか、そこが合致した。〈みんなで舞台初仕込み〉もそう。普通、市民の皆さんにやってもらったりしないが、皆さんが劇場ともっと関わるなかで、なにか次のことが生まれるのではないかという思いがあった。毎年“劇場と友達になろうよ”という事業を展開していて、12年目にな り、ここでもう1回、これからの劇場のありよう、この地域・気候・風土の劇場でなにができるかを、コアな部分まで踏み込んで探りたいということを、柏木さんにファシリテートしていただき、やってきた。」
柏木「よく忘れちゃうんですけど、市民館のミッションに〈芸術から産業にいたる地域文化の創造〉とある。それで思ったんですけど、今アートだと思ってやっていること、不思議なもの、芸術、マジックとして認識されているものが、遠くない未来に産業化され、普通に自分たちが使うものになる…と。ここでやっているさまざまな実験が、いつか不思議なものじゃなくなっていくっていうことを、今後体験していくのかもなと思いました。」
辻野「大澤さんが“アートってなんだろうね?”と言っていて、それでとっても納得した。答えのでてるものを再現するのもありかもしれないけれど、“なんだろう?”というクエスチョンのところを、みんなでモヤモヤしながら交流して語り合う。それを実は大昔から人はやってきたんじゃないの?という気がしている。ギリシャの円形劇場で“自分はこう思うんだけど”って話をしだした、表現する・人に伝えるという、そこに原点がある気がする。」
柏木「小規模の街でこういう劇場をもち、クエスチョンを持ちながらなにかを生み出していく、そういうことをやっていくことの、どんなところに可能性があるのか。」
辻野「それこそわからない。ビジョンや構想はモヤモヤと見えているが、答えがあるものに向かっているのではなく、ここに暮らす皆さんとなにかしらつくっていくんだろうと思う。クエスチョンを前向きに積み重ねていくって、持続性があり、伸びしろがずっと続いていくんじゃないか。クエスチョンを失ってしまったら 悲しいという気がする。もしかして劇場はそれを疑似体験できる。誰でも、どんなクエスチョンを投げかけていい…というスタンスが、伸びしろを支えていくのかなという気がする。久保田さんの話も腑に落ちた。言葉にするのは難しいが。」
柏木「久保田さんが“浜松は20万人でやりにくい。茅野はいいわね、なんでもできるわよ”と。僕らは人口が多いほうが税収も多いしマンパワーもあるしいいかなと思う。でも実際そこでやってる彼女は、55,000人 のほうが可能性があるというし、大澤さんも同じことを言っていた。でも、住んでる人からすると“えー?”かもしれないじゃないですか。だから、この可能性に関してもっともっと考えていけたらいいのになと思って。なので舵取り役の辻野さんに、たとえば13 年目なにをやっていくのかな、とお聞きしたい。」
辻野「これまでクエスチョンを皆さんで前向きに積み重ねることをやりながら、多ジャンルのアーティストさんと一緒にやってきた。アーティストさんは〈変〉を取り柄に生きてるすばらしい人たち。そのアーティストの力は本当にすごい。そういう力と皆さんが一緒に遊んで楽しんでいく場所を保証していく。交流できる場を担保していくのがわたしの役割なのかなと思っている。」
柏木「この1年、〈ごっこ遊び〉でいろんなことがつくられ、いろんな遊びをしてきたが、今日概観を見てみてどう思われました? 」
辻野「あがってきた階段が次の段階に入って来ているなと感じている。思春期から大人へ行くところに入って来た。たとえば〈おでかけ隊〉。劇場のなかでいろんな種をまく作業をしてきて、それが主体的、自立的に街なかに出ていくと文化になっていくのかな、と。主体的な活動が芽を出して花を咲かせる、というところまでいけると主体的な文化が存在するのだろうな。花を咲かせて実になる、糧になるまでを見届けたいと思っている。市民館が仕掛けるのでなく、皆さんが仕掛けるオリジナルの芸術がここから生まれると、それは老後の楽しみ。」
柏木「今日報告会で、さまざまな局面を見る事ができた。今日見た〈茅野のCMつくっちゃおう〉の映像で、もともと失われていく風景をバックに踊り、そこにアーカイブするようにしてつくる発想だったが、シャボン玉が出てくることによって、アーカイブするのもいいけど、その先=未来をつくっていくんだよということをなんとなく投げかけられたような映像になっていることを発見した。アーカイブしながら、 過去を振り返りながら、また未来を見据えていく活動を今日見ることができた。」
辻野「なんのためにアーカイブするのか。それは未来に生かすため。体感することを経験してもらうことが地域の未来につながっていくかなと思っています。」

=======

発表会終了後は、柏木さん、参加者の皆さんとスタッフ勢揃いで「乾杯!」
 ぎっしりみっちり遊んだこの1年。ありがとうございました!





「みんなの活動発表会」事業提案 報告[その2]

「みんなの活動発表会」事業提案 報告[その2]
2017年3月8日(水)19:00 茅野市民館 マルチホール
遊び案内人:柏木陽(NPO法人演劇百貨店代表/演劇家)
出演:「ごっこ遊びをご一緒に」に参加した皆さん

◎「ごっこ遊びをご一緒に」1年間の取り組みをご紹介!
参加者の皆さんと「作戦会議」で内容を検討し、「地域に出かけちゃおう!」「劇場でつくっちゃおう!」という2つの流れで行なってきた「ごっこ遊び」の数々を、実演をまじえて楽しく発表しました。

遠足気分で音あそび!「槻木舞台であそんじゃおう!」


市民館技術部の久保からご報告します。参加者と一緒に作戦会議。音楽家の片岡さん、柏木さんと下見に行って「まわりの自然の音と共演して、この舞台自体を楽器にしたらどうだろう?」という話になりました。
当日の様子。舞台のうえでワークショップを行ない、外からその様子を見ている人たちもいました。
舞台、面白いですよね。回り舞台も体験しました。その場で行なった音遊びも実演してみます。そして、みんなでその場でつくった「槻木舞台の歌」を歌いながら、5時のサイレンと共演してフィニッシュ。その歌を聞きながら、参加者の皆さんから感想をうかがいます。
「槻木舞台は知っていたが拝見したのは初めて。50年前はお芝居していたと聞いた。こういう形で舞台をしたり、次の世代へ、ここで新しい文化が紡がれていけばいいなと思った。市民館という空間と地域の舞台という空間とが、橋渡しになっていくような作業で、これからもかかわるチャンスがあれば良いなあと思いました。」
「この日、こんな風に遊びました。木の床で、周りが緑の多い鎮守の森で、さわやかな自然とともに楽しめる環境でした。初めてうかがったが、こんな地域の舞台、宝があるのに感銘を受け、即興の楽しさにも感動しました。」
チラシを見ていきたいなと思ったけど来れなかった方の感想「こうやってスライドを見ても、音を聞いても、すてきなところだな~、行けばよかったな~と残念に思う。次はぜひ参加したいです。この歌もすてきです。」

撮って残して見て発信!「茅野のCMつくっちゃおう!」

わたしたちがお伝えします。市民の提案があったフラッシュモブから発展して、2つの映像をつくることになりました。まずシャボン玉編から。
「シャボン玉、巨大ってどのくらいですか?」「わたしの体感としてはこーんな感じ。動くととっても幻想的ですてきな風景。生き物みたい。」「へえ!市民館特製のシャボン玉液、あの方の知恵も、あの方の失敗も、あの方の作戦も、すごーいものがたくさん入ってるって聞きました!」
シャボン玉仙人たちが、試行錯誤を重ねて何度も何度も工夫してつくりあげたスペシャルレシピ。当日は、大人の本気とこどもたちのきらきらの力が合わさって、すごーくすてきなシャボン玉ができたんです。
それでは、メイキングとCM映像をご覧ください。
 次はフラッシュモブ編。このCMは、茅野のいいところや残しておきたい風景をバックにダンスを撮っちゃおう!というはじまりで、作戦会議でメンバーが茅野の好きなところ、いいところ、ここどう?っていうのをみんなでいっぱい出し合って、地図に付箋をばーって貼って、そんなところから始まっていました。その活動も自分たちにとって新しい茅野の発見になりました。残していきたいなあという気持ちをみんなで持ちながら、最後の撮影まで突き進みました。
わたしはこの子とふたりで、実はふらりとその日に参加しました。市民館で撮影だったんですけど、そのとき、その場所にたまたま集まった皆さんと、ひとつのものをやった、楽しんだって感じでした。そんなきっかけをくれた市民館って、とってもわくわくする場所で、とってもすてきな場所だな~って思いました、です!
あ、なんだか踊りたくなってきませんか? どうぞ、できたら一緒に踊りましょう。ステージにお越しください!









劇場の楽しさを出前でお届け!「おでかけ隊」

わたしたちは、いろんなところに出かけて演劇を体験してもらおうということをやっています。まずはちっちゃい子に体験してもらおうと、絵本の読み聞かせっていうか、絵本に書いてあることを一緒にやりましょ?ということをしてみました。やってみます。よろしければ皆さんもご一緒にどうぞ。
 さあ、客席に散って! 散って!
 一緒にやってみましょう!
多分、ここで見てるとなんのことやらと思うと思うのですが、いろんなところでご好評いただいております。そんな声をきいてください。0123広場館長さんからメッセージです。「最初どうなるかとどきどきしていたけれど、利用者さんも引き込まれて、楽しい時間をありがとうございました。演劇にふれる第一歩になってくれたらとおっしゃっていたのが印象的でした。また来てくださいね、待ってま~す!」……好評です!新たな隊員も募集中。演劇を広めていこうという気概のある方、お待ちしております!出張先も募集中です!

(?_?)が(^-^)♪に!「2日で舞台をつくっちゃおう!」

報告を劇にしてみました。1日目、アトリエ。相撲というストーリーを用意された音と明かりでどう表すか。「あたってる明かりでノリが変わったんです」「音がピタッとくると気持ちよかったです」「音と明かりでその場をつくる。そして人をどう動かすかっていうのが楽しかった」「つくりたい音をそこにあるものでどう表現するか考えるのが楽しかった」。
2日目は3チームに分かれて絵本から題材を決めて3分くらいの作品をつくることに。マルチホールにて。「ああ、どんどん時間がすぎてく」「やることがいっぱいあって苦しいよう」「照明増やせないの?色いれられないの?」「やっちゃうよ!そうしないとわかんないから」。
「あの、まだ音響卓も照明卓も触れていません…」「じゃあ発表ちょっと伸ばす?」。こうして結果…「苦しかったけど、やりきった!」「いちかばちかだったけど、なんとか…なった」「結局、2日でできちゃったじゃん」「うん」「できた」。
「…だけどさあ」「なんか、絵本にひきづられて説明的な舞台になっちゃったかなあ」「ああ、きのうつくってた生音、使わなかった」「やっぱ、照明卓、音響卓が準備されてると、そっち頼っちゃうよね」「結局、1日で舞台つくっちゃお、みたいな」「…まあ、一生懸命、がんばったよね」。以上です。




達人のやりとりを体感!「3日で舞台をつくっちゃおう!遊びの達人編」

市民館技術部照明の藤森です。この企画は「達人」が劇場という空間で「ぜんっりょく」で遊ぶのを皆さんに体感していただく3日間です。まずは達人の柏木さん・辻野ディレクター、明かりの達人で西村さん(仮面)・わたくし藤森、音の達人で片岡さん(仮面)・技術部音響久保から、制作の過程をご紹介。
「2日で舞台をつくっちゃおう!」のように、絵本を題材に3つの舞台をつくり、上演しました。その映像を抜粋してご紹介。「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」
 「がまんのケーキ」
 「うしバス」
藤森「暗転しまーす」 西村(仮面)「藤森くん藤森くん、これ暗転? なんかもれてる?」 藤森「はい、確認します」 西村(仮面)「まだもれてる」 藤森「あ、これです」 西村(仮面)「シルクハット族、これは暗転が大事なんだからね!」
リハーサルでの一場面です。「シルクハット族」は照明先行で作品づくりをしました。この絵本は、夜のおはなしなんだけどやさしいあたたかい気配だなあと。言葉での説明はせず、空間と空気感、ひとの動きで表現したいと思いました。気配を大事にするのに登場人物はひとりのほうがいいな。空間はどうしよう。夜のブルーはどんな色にしよう、と組み立てました。そしてテクリハの日。西村さんは「こうしたらもっとよくなるんじゃないかな、というアドバイスはするけど、ダメだししない」と言っていました。そしてこのシーンです。「シルクハット族」は本番1本目の作品。この暗転をつくることで、客席の皆さんを日常の世界から非日常の世界へ引き込んでいく、一番大事な場面なんだから、そこをすごくすごく大事にしてほしいと、強くダメだしされました。一緒につくっていくっていうことは、お互い意見を出し合ってやっていくので食い違うこともあるし、悩むこともたくさんあるけれど、それが、本当に楽しい時間です。今回の作品は、この3日間という時間のなかで、この人たちとでしか創れない作品。見ていただいた皆さんと、その時間を共有できたということも、そのときでしかありえないこと。わたしにはいとおしい作品です。皆さんと共有できたことを、本当にうれしく思っています。
そして柏木さんより、「がまんのケーキ」でヒロインを演じた、多分参加者最高齢のMさんにインタビュー。柏木「ワークショップに参加してるのは楽しい?」 M「楽しかねえけど、なんとなくみんな楽しそうだったからおれも黙っていたけんど、あんまりおもしろくなかったな」 柏木「なんで参加してくれたんですか?」 M「参加したかあなかったけど、みんながそう言うから、やってみたけんど。なんとなくおれの番じゃねえなあと思ったけど、自分(柏木さん)に引き込まれたんじゃあ」 柏木「誘われてるから来てる?」 M「はいはい、そうです。でもこりゃ最後だなと思ってた。もう年だからだめだね、もうおしまい」 柏木「でもまだまだ誘うよ、来てね」 M「はいはい」。で、固い握手。

取材して考えて劇にする!「はたちのはなし」

新成人へアンケート。とる前は「わたし意外と聞けるかも」「こたえてくれるかなあ?」「いや、アンケートとるなんてマジむり」。とった後「みんなけっこう素直だったよね」「案外大丈夫だった」「やっぱ、はたち怖え~。でも割と丁寧にこたえてくれました」。
「アンケート、なんかおもしろいのある?」「ほしいもの枕だって」「不安なこと、非常呼集。非常呼集ってなに?」「消防団じゃない?」「きっとすぐ呼ばれちゃうんじゃない」「じゃあ、やってみよっか」。
そして発表会。「はたちってきらきらしてる!」「思ったよりしっかりしてたぁ」「意外と大きな壁じゃない」「はたちって…忘れちゃった」「はたちのはなしって発表ぎりぎりまでつくってました」「アンケートを劇にするなんて、画期的~」「はたちのはなしって結構たのしー」「はたちのはなし、楽しかったー!」
…で?
「で、どうだったの?」って聞かれたの。たった9日でやれたの。楽しかったよね。で、どうだったの?って聞かれたの。…「なに聞かれてるかわからない~」。
「わたしは正直、未知の連続で、取材して、変な踊りして、変な舞台で発表して…。でもまたやりたいかな…って」「やればやるほど、面白いって思うところが違うんだよね、まとまらない~みたいな」「生みの苦しみだ」「でも、アンケートから読み解くこと、できた、かなあ?もうちょっと深掘り、できたかなあ」。…「まあ、またやるってもんじゃない?」。以上です。